セクシャリティの境界〜みんなマイノリティ
セクシャリティって色々ありますね。
ヘテロセクシャル(異性愛)、ホモセクシャル(同性愛)、バイセクシャル(両性愛)、などなど。
私は過去を振り返ると、好きになった相手は女性が多くて、でも男性を好きになることもあって、完全にホモセクシャルであるというのも、完全にバイセクシャルであるというのもなんだか違うなと思っていて、最近あえて言うなら、ホモ・フレキシブルというのがしっくりくるのかななんて思ったりしている人間ですが。
セクシャリティの境界って何だろうってよく思うのです。
こんな表を見かけたのですけども、
x軸が異性への性欲、y軸が同性への性欲、左上のゾーンに当てはまるのが同性愛、右下が異性愛、左下が無性愛、右上が両性愛と。
出典は、1980年の論文*1です。セクシャリティを決めるものが恋愛感情なのか、はたまた性欲なのかは議論のあるところなのかもしれませんが、ここではその議論はいったん置いときましょ。
この図ではわかりやすいようにざっくり4分割されてますが、以下原図を元に改変。
↓まずはまっさらに。あなたはどのあたりにいますか?
↓私はこんな感じかなぁ....
それぞれの場所にいるであろう人が、自分のことをどう思っているかと想像して、私の独断と偏見でざくっと分類してみました(↓)。
ピンクのあたりの人は同性愛者、青は異性愛者、緑は無性愛者、残りの部分の人は両性愛者(もしくは全性愛者?)という認識なのかなぁ。
ちなみに青い部分が広いのは、ほとんどの人が特に何も考えずにヘテロセクシャルと自認しているのではないかと思ったから。自認がヘテロの人の中にも同性が恋愛対象になり得る人って一定数いると思うので。これを「それぞれの場所にいるであろう人」ではなく「自分で打った点」とすると青はもう少し平べったくなるかなぁ。ややこしくてごめんなさいね。
こんな感じで分類してみてくださいというと、たぶん100人が100通りの図を描くと思うのよね−。それぞれのイメージする“セクシャリティの境界”ってばらばらなんじゃないかなと思う今日この頃。そして私も含めて、自分の描いた図の境界部分に自分がいると思う人にとって、自分のセクシャリティをこれです!って断言するのは難しいなと。
ビアン寄りのバイであるとか、ホモ・フレキシブルとか、皆さん色々工夫されてますな。
そしてさらに言えば、同じ「ビアン寄りのバイ」であると自称する人が、上図の全く同じ点にいることって少ないと思うのです。同じ「ヘテロです」っていう人ですら、実は同じ点ではないはずなのです。みんながみんな、自分の「点」を持っていて、きっと重なることなく散らばっている。
結局、全員ばらばら、全員違う、みんなマイノリティなんだよなと思い至るのでした。
(はぁ長い前振り。ここまで読み続けたあなた、根気ありますね。おつきあいいただきありがとうございます。)
そしてね、なんだか自分のセクシャリティを分類することや自称を模索することがめんどくさくなってきたので、ブログのタイトルにもある“Queer”という言葉がいいかなと思い始めました。マイノリティ全部を包括している感じがするし、響きもなんかかわいいし。
迷ってる方、めんどくさくなってきた方、決めたくない方、“Queer”はいかがですか?
おしまい。
*1:Theories of Sexual Orientation, M.D.Storms, Journal of Personality and Social Psychology 1980