結婚式が嫌いだった。
結婚式、できれば行きたくないなと思ってました。
お祝儀とんでくし、他じゃ絶対に着ない服や靴を準備したりするのも大変だし。
そもそも、なんで金を出してまで人の幸せ見せつけられに行かなきゃならないのか(毒
そんな毒を吐きつつも、もしや自分、人の幸せを僻んでるのかな、自分の手の届かないものだからねたんでんのかな、とか自己嫌悪感じることもありました。
ところが最近気づいたんです。
私、
ビアンカップルの結婚式なら、そんなに親しくなくても出席したいなと。
なんなら通りすがりで、今そこでやってますよとか言われたら喜んでご祝儀準備して参加するレベル。
なんなんだろう。
私は結婚式がきらいだったのではなかったのか!?
・・・・・
結局、なんでかって考えると、
世間一般の(男女の)結婚式に行くと、
これが世の中の『普通の幸せ』だっていう価値観に、否応なく曝されるからなんだなって。
男女で恋愛して、普通に結婚を選べて、みんなに祝福されて。
人生最大のイベント。もっとも祝福すべき門出。
結婚して一人前。これが目指すべき幸せ。
そういう価値観がその場を圧倒的に支配している。
そういうのがきついんだなって。
自分が永遠に当てはまらない『幸せ』だからというのに加えて、
自分の存在やセクシャリティを否定される感じがきついんだと思う。
逆にビアンカップルの結婚式は、自分を肯定できる空間だから行ってみたいと思うんだなと。
タイトルは「嫌いだった」って過去形だけど、今でも男女の結婚式は行きたくないですね。
結婚式が嫌いな自分が悪い人間のように思うことがあったけど、現状では仕方ないんだと思うようになりました。
いつかこの国で性別に関係なく結婚できるようになって、かつ、結婚が人生最大の幸せという価値観が薄まったなら、結婚式を純粋に楽しめる日が来るかもしれないなぁ....(遠い目