Tokyo Rainbow Pride 2017に行ってきました!
GW最終の土日(5月6日〜7日)に、渋谷の代々木公園で開催された 東京レインボープライド(略して「TRP」)行ってきましたよ(1年ぶり二回目)。
地方から新幹線で乗り込みました。
レインボーハチ公
・会場へ向かう途中、山手線車内で
虹色の小旗をもって楽しそうに話す3人連れの男の子たちがいました。
(あ、今からTRP行くんだ。あれ?全然コソコソしてないぞ!すごい!(語彙力))
・清貴さん
プロフィールに「2015年、TRPにて自身もLGBTの一人であることを告白」とありました。
知らなかった!
ライブ途中のMCで「デビューしてからずっと言えなかったけど、言ってから今日の空のように晴れ渡った気持ち」と、その言葉の通り清々しい笑顔が印象的でした。
清貴さんとダンサーの皆さん。ええ声でした〜
・日曜日の司会は、去年土曜日の司会を担当していたアロム奈美恵さんとエスムラルダさん。去年の司会もゆるさが最高だったので今年も司会が聞けてうれしい。
お二人の、穏やかでゆるくて誰も傷つけないおしゃべりが大好きです。
真ん中がアロム奈美恵さん、右がエスムラルダさん
左は手話通訳の方です。
お二人は「カッパの川流れ」「朱に交われば赤くなる」とかを手話にしてもらうという無茶ぶりしてました。
そして難なくこなす手話通訳の方に感動してた(笑)
MCの中で、(議員さんの挨拶でパートナーシップの話題が出た後)
エ「制度があるってことがね。私もずっと独り身だけどね。
いつか相手が出来た時に一緒になりたいと思うかもしれない。」
ア「その時に選択肢としてね。」
エ「そう!そうなの。」
当事者の中にも、「自分は特に今の制度で困っていない。ひっそり生きていければ良い」って思ってる人いると思うんです。
だけど、自分が使う・使わないにかかわらず、選択肢があるってことが重要だから!
他の人には認められてる選択肢が、自分には無いって二級市民ってことだから!
セクシャルマイノリティも選択できる制度があること、選ぶ自由があること。
オープンにも、ひっそりとでも、生きていける権利があること。
結婚する・しないを選択できる権利があること。
こういうこと言ってると暑苦しいって思う人もいるかもしれないけど、大事なことだと思う。
またお二人は
って話もしてましたよ。
アロムさん&エスムラルダさんに拍手!
・星屑スキャットのメンバーとして、ミッツマングローブさん登場。トリオのハーモニーで魅せてました。
唯一残念だったのは、MCの中で観客に向けて
「あんたたちは反社会的勢力なんだから〜」
っていう発言があったこと。
身内の自虐ネタ的に言ったのかもしれないけど、冗談でもプライドパレードの場で言うべきことじゃないと感じました。
偏見や差別がある中で、社会の一員として生きている当事者として、少なくとも私はこの件については すごく、すごく怒ってます。
・パレード以外でも、例えば企業ブース周辺とかでもそこら中にカメラがいて、振り返ったらレンズ向けられてたりして、嫌でした。去年はこんなにいなかった気がする。
実際に撮られてなくても、メディアにながれなくても、
普段クローゼットで生きてる当事者にカメラを向けるってことがどういう意味を持つのか、なにも分からずに無邪気にレンズを向けてくるメディア。
そんなメディアがこのイベントの意味をきちんと伝えられるとは思えない。
そんなメディアを会場内にたくさん入れる意味ってなんですかね。
・パレード
パレードのフロートは、去年と同じ「みんなでブラス」に申し込むつもりでした。
しかしなんと、土曜日14:00からのパレード受付に14:10に行ってみたら、「みんなでブラス」のチケットは無くなってました。がーん。
去年楽しかったから今年もと思ってたのに。
しかし250人の枠が10分ではけるものなのか…(枠が少なかった?)
第二候補は、考えてなかった...
その場で、スピンドルとBorn to be Happy by TRPで迷って、
マスコットキャラクター「トビー」と歩くBorn to be Happyフロートにしました。
結論から言えば、、、、去年の方が楽しかった。。。。
音楽がなぜかカラオケバージョンが多かったり、スピーカーが爆音&音割れしてて耳が痛かったり。そして、一緒に盛り上がれると期待してたマスコットのトビーちゃんはスピーカーの隙間から時々見えるくらいであんまり一緒に歩いてる感じしない…!
そして何よりも、まわりの参加者と一体になってる感じがしなかったんです。
実は、私たちの周りには〇井さんの社員の方がたくさんいて。
強力なサポート企業である〇井さん。ありがたい、ありがたいんですけど。。。。
社員の方の多くは、〇井のロゴを両手で掲げてるだけで、あんまり一緒に盛り上がれる感じじゃなかったのです。
私たちは隊列の前の方にいたのですが、後ろの方からは時々 ふーぅ!というノリのいい声も聞こえてきて、あーそっち行きたい!って感じでした。
・フクスケさん今年もいた!
レインボーフクスケも、応援してくれる社員さん?も増えてた!
(去年はお姉さん一人だったような)
他にも店先にレインボーな看板とか出してるショップもちらほらあり嬉しかったです。
野村証券さんは数人のスタッフの方が大きなレインボーフラッグをぶんぶん振って笑顔で応援してくれてました。
だけど、今年もアップルさんは無反応でした。
さみしいね。
ティム・クックCEOはこのことどう思ってるんでしょう。
・TRPのパレードは、整列場所で長時間待機して、スタート後は5列縦隊を崩さず、道の一車線だけを歩いて、途中で抜けたり加わったりは禁止です。
欧米とかのパレードって、全線歩行者天国で、沿道に数万人の応援がいて、途中から隊列に加わったり、途中で隊列から離れてパレードの様子を眺めたり、自由に楽しめる、そんなイメージがあるんですけど、
日本ではそんな自由なパレードにはなり得ないんですかね。
そんなパレードに参加できたら、幸福感半端ないんだろうなー。
・パレード中にスピーカーから槇原敬之さんの曲が流れて。
「僕が僕らしくあるために
好きなものは好きと言える気持ち抱きしめてたい」
そのとき歩道橋の上にたくさん応援の人たちがいて
見上げて手を振りながら、ちょっと涙がでました。
・TRPが終わって
去年の帰り道、渋谷駅へ歩く途中、会場から離れていく人たちが徐々に、繋いでた手を離し、身につけていたレインボーグッズを外し、バラバラに散っていくのをみて、
あー、みんなこうして紛れて自分を隠して生きているんだなーって、すごく現実を見せられた気がしました。
今年は、なんと、会場を離れてもずっと手を繋いで歩いていく女の子カップルや、品川駅の新幹線ホームで東京レインボープライドと書かれたTシャツを着て歩いてる女子を見かけて嬉しくなりました。
私も会場でもらったレインボーのリストバンドを家まで外さずに帰りました。
・去年8万人、今年10万人の人出だったそうですけど、こういうのってどうやって数えてるんですかね?
・企業ブースをそんなに大きくしなくていいんじゃないかと思いました。
会場のど真ん中の一番広いスペースを企業の大型ブースが占めているのです。
主催者の杉山氏の「マーケットになって、はじめて人権が得られるという側面もある」という言葉を如実に反映してますね。
TRP公式の冊子には協賛企業の社員インタビューが何件か掲載されてたのですが、
内容が、、、ペラい。 読んでてげんなりするほど表面的で薄っぺらい。。。
なんというか。彼らはここにいる私たちを見ていないって感じるんです。
どこかの「LGBTのお客様」「LGBTマーケット」の方を向いてるんでしょう。
「LGBTに関心を持ち始めた」「社員にパレードを体験させている」「お客としてのLGBTをみてる企業」を隠そうともせず見せられてる気がしてちょっと引いてしまいました。
TRPと協賛企業はこれからどこに向かっていくんでしょうね。
※不思議と道ばたで応援してくれてた企業の方たちには、そんなふうに感じないんですがこの違いってなんでしょうね。
そんなこんなで(?)思うことがあふれすぎてまとまりません。
去年とても感動したこともあってパレードを歩くのを一番楽しみにしていたので正直消化不良なところはありますが、
それでも、みんなで集まってパレードすることに意味があると私は思ってるので、
来年も来よう...!そう決意して東京を離れたのでした。
最後に….
スピンドルはまきむぅと歩けたみたい!
あああああぁぁぁぁ!)
ドンマイ...
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